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メリーランド大学の外科レジデンシーでは、伝統として卒業生に記念品として結構立派な木製のイスが贈呈されます。僕が卒業したのは約十年前、当時ロサンゼルスに移住することが分かっていた僕は、結構早い段階でボルチモアの荷物をLAに向けて送っていました。結果、記念品のイスをもらった時にはすべての荷物はすでに送られており、僕はこのイスの行き先に悩むことになりました。もちろん、郵送することは可能だったのですが、当時の薄給を考えるともったいなく思われ、結局僕は「次にボルチモアに来たら取りに来るから」と言って、プログラムの秘書さんの部屋で預かってもらうことになりました。

あれから10年。僕のイスはまだメリーランド大学の外科レジデンシープログラムコーディネーターの部屋にあります。実は、一度ボルチモアには小児外科フェローシップ面接で訪れてはいるのですが、面接のときはそれどころではなく、イスは見ることもなく帰りました。

最近突然、メリーランド大学の小児外科アテンディングからテキストメッセージが。

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このアティンディングは、僕はとても尊敬する人でしたが、M&Mカンファではチーフレジデントを責め立てる司会者役で、性格的にもムラッ気があり、そのラストネームをもじって"Grouchy"とレジデントの間では呼ばれていました。そんな彼からのメッセージだったので、感慨深いものがありました。確かにフェローシップに入るだけのためにまったく新しい言語をほぼゼロから学ぶというのは、なかなかやる人がいないかもしれません。ずいぶん遠回りしましたが、長年dream jobだと思っていた仕事ができているということは本当に幸せで、もっとその幸せを感じて毎日すごすべきなのでしょう。そうすると、今の職場で少々大変なことも苦になりません。
Grouchy先生のメッセージでそれを思い出させられました。

そろそろ、ボルチモアからイスを送ってもらおうかな。
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今日はフェデラー選手の引退の話を聞き、ついにその時が来たかと悲しんでいます。
彼がいないならもうテニスを見る意味が半減してしまうという人も多いのではないかと思います。

今日は軽めの手術とかなりしんどい手術二つ。諦めそうになりつつゴリゴリとpower throughして何とか気道異物を取り出しました。

当院インターナショナルフェロー二人はどちらも素晴らしく、欠かせない存在です。

二人ともそれぞれの強みがあります。

クリスチャンはその陽気なキャラと社交性、判断力・決断力が素晴らしく、日本人フェローのM先生は、日本のボスから「彼女は10年に一人の逸材かもしれません」と太鼓判を押されるだけあって、徹底的に日本で鍛えられて、彼女もとにかく貪欲に学んでこられたことが明らかです。英語のハンディはどうしてもありますがそれをカバーして有り余るものがあります。

僕自身も彼らから学びながら、理想のプログラムディレクターを目指しています。
ここ2週間でGrand Roundsのトークが二つあり、その二つ目が今日終わりました。やはり誰かに教えるつもりでやると自分が一番勉強になります。

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Teaching othersは長期のretention rate 90%。どのレベルにあっても人に教えることで知識は定着しやすくなります。

ただいま僕以外の家族が日本に帰国中なので、セントルイスで一人を満喫しています。新しいラーメン屋を発掘したり、地下室で一人カラオケしたりしています。

僕は音にめっちゃ敏感なので、子供たちの奇声でときどきダメージをくらいます。ただそれがなくなったらなくなったでまあまあ寂しいものです。風呂に入ってていきなり見知らぬ人が風呂の外に立っているのを想像して怖くなったりもします。

ただ先日日本と電話して子供たちの声を聞いたとき、相変わらずの激しい奇声・罵声・泣き声だったので、寂しくなっている場合ではなく今のうちに静寂を満喫せねばと心を新たにしたのでした。
2022.09.04 承認欲求
元気でやっていますが常に忙しくやっています。
サンディエゴのACSにはおそらく行くのと、Dr. Aからホンジュラスのmissionに誘われているので行こうか迷っているところ。その二つが立て続けなのでホンジュラスは遠慮するかも。

ソーシャルメディアの時間を無駄にしない良い使い方がいまだに見出せません。
Twitterに関しては、この人ほんとにすごい人だなぁという人たちはたくさん見かけます。中には金メッキを塗りたくっているだけで実は中身がない人もいたりするのかとも思ったりしますが、見えている範囲だけで判断するとすごい人たちがいますね。でも中には、常にかっこつけていないといけない人がいたり、間接的な自慢に終始する人がいたりで、「自分はこんなにすごいのだからもっと認めてくれ」という叫びが聞こえてくるようです。自分が見る範囲ではこれは日本人のツイートに多いような気がするので、圧倒的な実力があっても、社会的・金銭的にそれ相応の認められ方をしていないのかなと勘ぐっています。アメリカだと、圧倒的な実力がある場合だいたいはそれ相応に認められているので、あえて自慢をする必要はなく、逆に自然と謙虚になります(例外あり。異論もあると思います)。

こうやってあまり人目のつかないところで日記を残す僕も、結局誰かには読んでほしいわけで、みんな多少の承認欲求はどうしても持ってしまうのでしょう。

今月は韓国から新しいリサーチフェローがセントルイス入り、グランドラウンド二つ、大きい手術もいくつか、その他もろもろです。
アメリカに戻り2週間ちょっと経ちました。先週末辺りから、我々4人家族、1-3日ほど間隔でひとりずつコロナウィルスに感染しました。まずは娘が保育園からもらってきたらしく熱を出し、次は妻(102度の熱)、その次はボク(101度の熱)、最後に息子で一家全滅。家で抗原検査をして全員陽性です。当然保育園にもサマーキャンプにも仕事にも行けません。

ようやく熱や寒気も収まってきたので、少しオンライン会議に出たり執筆したり論文書いたりしました。

今日見た動画はこれ。なかなかおもしろかったです。皆さんもよかったら「ニセ帰国子女」二人、当ててみてください。



帰国子女の定義がこのゲーム内では独特でした。この定義は改善の余地があるのかもしれません。
みなさん英語が上手で、二人のニセ帰国子女を探すのはなかなか難しいと思いました。
一人は発音のところで割と確信を持って当てられたのですが、二人目の人はまったく分かりませんでした。

海外経験ほぼないような人でも、この二人(特に二人目)の方のようにネイティブと間違えられるレベルになり得るのです。
日本にいて「海外に実際に行くまでは英語はそこまで上達しない」と言っている人たちはもう何の言い訳もできないのです。
僕もそう思います。そう思って日本にいる間にできる限りのことをやったと思います。

ただ、その当時の僕も、日本で英語をすごく頑張っている人も、いずれは「えー海外で住んだことないのー!?」と人に言われていい気分になっているだけじゃいけないレベルで戦うことになってきます。海外に住むようになれば、自分を特別な存在にしてくれていた「日本からでたことないのに英語がうまい人」という都合のいいラベルは当然はぎとられます。

これは医学部で始めた軟式テニスでも同じでした。「え、お前大学で始めたの!?」こういう言葉に情けなくも気分を良くしてしまう自分がいました。でも学年が上がるといずれそんなことは言われなくなります。そうなってからが勝負です。テニス初心者も経験者も、強ければ勝ち残るし、弱ければ負ける ー ある意味すごく平等です。

結局僕はテニス選手としては自分や周囲が期待したほどは大した選手になることができませんでした。心の中で「自分はこれで一生食っていくわけではない」という言い訳があったのでしょう。チームの西医体9年連続優勝を途絶えさせた僕のボレーミスのあと、自分のキャリアに関しては絶対にそんな言い訳をするまいと心に誓いました。まぁ実際この仕事で一生食っていくわけなので言い訳のしようがないですが。

駄文を書いていると意識がもうろうとしてきました。コロナウィルスからまだ回復しきっていません。おやすみなさい。